ピティナ・ピアノコンペティション

2016年度 ピティナ・ピアンコンペティション課題曲説明会に行きました。
このコンペはピアノ曲を4期の歴史ごとに1曲ずつ演奏するので、いろいろな時代の曲を知ることができるのです。各時代1曲ずつご紹介します。

バロック・・・ヘンデル「アリア」
6つの音の下降形が流れるように右手からも左手からの現れます。調もめまぐるしく変化していくので、ポリフォニーのヨコの流れを大切にしながらもタテの躍動も感じたいです。

古典・クラシック・・・モーツァルト「ウィーンソナチネ第6番」
出だしはオーケストラの全合奏のように勢いよく、力強く、惹きつけられます。
音の連打は「魔笛」のパパゲーノを思わせます。連打は弾き流すのではなく、デクレシェンド気味に音の粒を立たせると、この曲のモーツァルトらしい面白みがでます。

ロマン派・・・チャイコフスキー「朝の祈り」
敬虔なキリスト教徒になった気持ちでゆったりと、でも美しい和音たちは前にすすんでいく。
同曲でチェロのアンサンブルをYouTubeで見たけれど最高に美しいんです。ピアノは弦楽器のように音を持続できず減衰してしまうけれど、チェロのイメージで弾きたいですね。

近現代・・・香月修「スペイン風のワルツ」
スペイン人よりスペインっぽい?最高にロマンティックな曲。真夏の夜に思い浮かべる甘く切ない思い出、、、というような大人な雰囲気で、ハーモニーの変化を感じ取ってほしいです。
写真にのせた湯山昭「メロディー」も郷愁を誘ういい曲です。

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